講演内容:
わが国では急激な少子高齢化による健康問題の増加と医療費の適正化が大きな課題となっており、これを解決すべく保険者によるデータヘルス計画が進められている。私たちは、自治体と連携し、情報科学分析と看護実践を統合させた新しいデータヘルス・システムの構築を進めてきた。すなわち、KDBや特定健康診断データ等のビッグデータを分析することで、健康リスク評価と将来予測アプリを開発し、データに基づいたポピュレーションアプローチとハイリスク群への重点的な個別アプローチを組み合わせることでデータ駆動型の包括的な仕組みを検討している。今回はこの取り組みについてご紹介する。
講師プロフィール:
1990年東京大学大学院医学系研究科保健学専攻博士課程修了(保健学博士)、1992年から鹿児島大学歯学部助手、2001年兵庫県立看護大学助教授、2005年より兵庫県立大学教授、2021年より兵庫県立大学副学長。食環境と発達に関する研究に取り組み、乳児から高齢者までの食支援について研究を進めている。現在は自治体と連携しデータヘルス看護ケアシステムの構築および看護の質評価・改善システムの研究を行っている。
申込締切:12月16日